玄米の選び方|種類の違いと初心者におすすめの食べ方も解説

玄米の選び方

玄米の効果を知って「食べてみたい」と感じたものの、実際にどのような基準で選べばよいのか分からず、困っている人も多いと思います

また、種類が多いうえに「体に合わない人もいる」と聞くと、なおさら迷ってしまいますよね。

管理人

意外と種類多いのよね

本記事では、玄米の選び方をはじめ、種類ごとの特徴や続けやすい食べ方まで分かりやすく解説しています。

本記事の結論!玄米の選び方

  1. 銘柄の特徴から選ぶ
  2. 無農薬・無肥料栽培かどうかで選ぶ
  3. 玄米の種類の違いを理解して選ぶ
  4. 続けやすい価格帯かどうかで選ぶ
  5. 実際の口コミ・評判を参考にする
  6. 食感や炊きやすさを重視して選ぶ

初めての方でも安心して取り入れられる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

玄米の選び方|失敗しないための基本ポイント

玄米の選び方

失敗しないための玄米の選び方について確認していきましょう。

選び方

  1. 銘柄の特徴から選ぶ
  2. 無農薬・無肥料栽培かどうかで選ぶ
  3. 玄米の種類の違いを理解して選ぶ
  4. 続けやすい価格帯かどうかで選ぶ
  5. 実際の口コミ・評判を参考にする
  6. 食感や炊きやすさを重視して選ぶ

銘柄の特徴から選ぶ

玄米は精米前の状態であるため、品種ごとの個性がより際立ちます

強い甘みと粘り、深い味わいを求めるなら「コシヒカリ」や「ゆめぴりか」が適しています。一方、和食に合うあっさりした口当たりが好みなら、「ササニシキ」や「ひとめぼれ」を選ぶと良いでしょう。

また、玄米特有のパサつきを抑えたい初心者には、アミロース含有量が低くもちもちした食感の「ミルキークイーン」が推奨されます。

管理人

銘柄ごとに味が違うから面白いよね!

料理との相性や自分の好みの「味の厚み」を基準に選ぶのが失敗しない秘訣です。

無農薬・無肥料栽培かどうかで選ぶ

玄米は農薬が残りやすいとされる胚芽や糠(ぬか)層をそのまま食べるため、安全性にこだわることが重要です。

こんな見分け方

農薬や化学肥料の使用量を半分以下に抑えた「特別栽培米や、農林水産省が定める厳しい基準をクリアした有機JASマーク付きの玄米は、安心感が高い選択肢となります。

また、第三者機関による「残留農薬不検出」の証明があるものや、AI技術を活用して農薬使用を極限まで減らした「スマート米」なども注目されています。

管理人

価格は高くなるけど選択する価値はある

健康維持を目的とするなら、こうした栽培情報を確認しましょう。

玄米の種類の違いを理解して選ぶ

玄米には、加工の度合いや状態によって多様な種類が存在します。

初心者には白米に近い感覚で食べられる「分づき米」や、防水層を除去して吸水性を高めた「ロウカット玄米」が続けやすくおすすめです。

栄養価を最大限に高めたい場合は、GABAなどの成分が増加した「発芽玄米」や、熟成させて旨みを引き出した「酵素玄米」が適しています。

管理人

自分にあう種類を選ぶことが大切だよ

自分のライフスタイルや、「調理の手間」と「栄養価」のどちらを優先するかによって最適な種類を使い分けましょう。

続けやすい価格帯かどうかで選ぶ

玄米は日常的に食べる主食であるため、家計に無理のない価格設定が重要です。

まずは自分の予算に合う範囲で探し、特定のショップでの定期購入や大容量パックの活用、オンラインショップでの比較検討を通じて、コストパフォーマンスの良いものを見つけましょう。

無理な背伸びをせず、長く習慣化できる価格帯を選ぶことが継続のコツです。

実際の口コミ・評判を参考にする

初めての銘柄を購入する際は、利用者のリアルな声を参考にすると安心です。

口コミからは、パッケージだけでは分からない「炊き上がりの柔らかさ」「独特の香りの強さ」、消化の良し悪しなどの具体的な情報を得ることができます。

特に「玄米が硬くて食べにくい」といった失敗を避けるため、評判の良い商品や、少量(3合パックなど)でお試しできる商品からスタートして、自分に合うか確認するのが賢明です。

生産者とのコミュニケーションが取れるサイトであれば、直接質問するのも有効な手段です。

食感や炊きやすさを重視して選ぶ

玄米生活を挫折しないためには、自分に合った食感と調理のしやすさが鍵となります。

パサつきが苦手なら低アミロース米やロウ層除去済みの銘柄を選び、忙しい方は浸水不要で「白米モード」で炊ける加工玄米や無洗米タイプを活用しましょう。

管理人

様々なタイプがあるから取り入れやすいね

最近では電子レンジで温めるだけのレトルトパック(パックご飯)も充実しており、手間をかけずに美味しい玄米を楽しむことができます。

炊飯器の性能や調理にかけられる時間に合わせて、自分にとってストレスのない「扱いやすさ」を備えたものを選びましょう。

玄米の種類とそれぞれの特徴

玄米の種類とそれぞれの特徴

玄米の種類と各特長について確認していきましょう。

選び方

  1. 一般的な玄米
  2. 分づき米(半精米)
  3. ロウカット玄米
  4. 発芽玄米
  5. 酵素玄米(寝かせ玄米)
  6. 雑穀をブレンドした玄米

一般的な玄米

稲の実からもみがらのみを取り除いた状態で、糠や胚芽が完全に残っているのが特徴です。

白米に比べて食物繊維が約6倍、ビタミンB1が約5倍と栄養価が極めて高く、低GI食品として血糖値のコントロールにも役立ちます。

ただし、外側のロウ層が水を弾くため、長時間の浸水(最低でも一晩以上)が必要となり、食感はプチプチとして硬めです。

しっかり噛む必要があるため、少量でも満腹感を得やすく、本格的な健康管理をしたい方に最適な「完全栄養食」です。

分づき米(半精米)

玄米から糠や胚芽を一定量削ったお米で、精米の度合いによって3分、5分、7分づきなどに分けられます。

数字が大きいほど白米に近く、例えば7分づきはほぼ白米のような見た目と食感でありながら、胚芽の栄養が一部残っています。

玄米の栄養と白米の美味しさを「いいとこ取り」した存在で、「いきなり玄米はハードルが高い」と感じる初心者や、消化能力が未発達な小さなお子さんがいる家庭でも取り入れやすいのが大きな魅力です。

ロウカット玄米

特許技術などを用いて、玄米の表面にある硬い「ロウ層」だけを取り除いた玄米です。

栄養素が詰まった糠や胚芽はしっかり保持されているため、栄養価は通常の玄米とほぼ変わらない一方で、吸水性が劇的に向上しています。

1時間程度の浸水で炊飯でき、白米のようにふっくらと柔らかく炊き上がるのが特徴です。

管理人

始めやすい!

玄米特有のパサつきや消化の悪さが気になる方、あるいは時短で栄養を摂取したい方に最適な進化系玄米といえます。

発芽玄米

玄米をわずかに発芽させたもので、発芽の際に眠っていた酵素が活性化し、栄養価がさらに高まっています。

特に、ストレス軽減や睡眠の質向上をサポートするGABA(ギャバ)は通常の玄米の約3倍、白米の約10倍も含まれています。

ポイント

発芽の過程で糠層が柔らかくなるため、浸水時間が短縮でき、炊飯器の白米モードで手軽に炊ける商品も多いです。

独自の甘みと旨みが強く、モチモチとした食感を楽しめるため、美味しさと栄養を両立したい方に選ばれています。

酵素玄米(寝かせ玄米)

玄米を小豆と塩と一緒に炊き上げ、保温状態で3〜4日ほど熟成(寝かせ)させたお米です。

熟成により酵素の働きが活性化し、食感はお赤飯のようにモチモチと柔らかく変化し、旨みが増します。

管理人

結構美味しいのよ、

時間が経つほど消化吸収が良くなるため、胃腸が弱い方や、従来のボソボソした玄米が苦手な方でも無理なく食べられます。

家庭で作るには温度管理や手間が必要ですが、現在は手軽なレトルトパックも広く流通しており、忙しい方でも本格的な味わいを楽しめます

雑穀をブレンドした玄米

玄米に黒米、大豆、ハトムギ、あわ、きびなどの雑穀を混ぜ合わせたものです。

雑穀を加えることで、玄米単体よりも香ばしさや風味の奥行きが増し、見た目も華やかになります。

有色の雑穀に含まれるポリフェノールや、豆類のタンパク質など、玄米だけでは不足しがちな微量栄養素を補えるメリットがあります。

市販のブレンド商品は無洗米タイプで使いやすいものが多く、白米と混ぜて炊くことも容易なため、段階的に玄米食へ移行したい方にも向いています。

玄米をおいしく食べるための工夫

玄米をおいしく食べるための工夫

玄米をおいしく食べるための工夫として以下が挙げられます。

工夫方法

  1. 十分な吸水時間をとる
  2. 発芽させて甘みを引き出す
  3. 酵素玄米として調理する
  4. 炊飯器の玄米モードを活用する
  5. 圧力鍋でふっくら炊き上げる

十分な吸水時間をとる

玄米を美味しく炊くための最大の鍵は、芯までしっかり水を吸わせることです

白米よりも外皮(糠層)が硬く水を弾くため、夏場なら6時間以上、冬場なら10時間以上の浸水が推奨されます。

しっかり保水させることで、炊き上がりのパサつきが抑えられ、ふっくらと柔らかな食感に仕上がります。

さらに、冷蔵庫で一晩(約24時間)じっくり浸水させると、雑菌の繁殖を防ぎながら旨みを引き出すことができ、軟水のミネラルウォーターを使用すればより一層風味が良くなります。

発芽させて甘みを引き出す

玄米を一定時間水に浸して発芽状態に近づけると、内部の酵素が目覚めてデンプンが分解され、アミノ酸や糖分が増して強い甘みが生まれます。

また、発芽によって糠層が柔らかくなるため、食感も劇的に改善されます。

発芽の方法

家庭で行う場合は、35度程度のぬるま湯に浸し、数時間おきに水を取り替えながら様子を見ます。

芽がわずかに出るまで(0.5〜1mm程度)待つことで、栄養価と美味しさがピークに達し、白米と同じ感覚で食べられるようになります。

酵素玄米として調理する

究極のモチモチ感を追求するなら、小豆と塩を加えて炊き、数日間保温して熟成させる「酵素玄米」が最適です。

炊飯後に3〜4日寝かせることで、水分が均一に行き渡り、驚くほどしっとりとした独特の歯ごたえに変わります。

熟成の過程でメイラード反応が進み、旨みが凝縮されるため、おかずがなくても満足できるほど味わい深くなります。

自分で作るのが大変な場合は、専用の炊飯器やレトルト商品を賢く活用するのが、安定した品質で楽しむための近道です。

炊飯器の玄米モードを活用する

近年の炊飯器の多くには、玄米専用の炊飯プログラムが搭載されています。

このモードは、玄米に適した浸水工程や特殊な火加減を自動で制御してくれるため、スイッチ一つで失敗なく芯までふっくらと炊き上げることができます。

白米モードで炊くと硬さが残りやすいですが、専用モードを使用し、目盛りに合わせて正確に水加減を行うことで、誰でも安定した美味しさを実現できます。

管理人

白米モードでも大丈夫だよ

忙しい日常の中で、家庭で玄米を美味しく食べ続けるための最も基本的かつ確実な方法といえます。

圧力鍋でふっくら炊き上げる

短時間で玄米を極上の柔らかさに仕上げたいなら、圧力鍋での調理が一番のおすすめです。

高圧をかけて100度以上の高温で炊き上げることで、玄米の硬い組織を打ち破り、短時間でもちもち・ふっくらとした食感を生み出します

炊き上がった後に10〜20分ほど蓋を開けずにしっかりと蒸らすのがコツで、これにより甘みがさらに引き立ちます。

炊飯器の玄米モードよりも調理時間が短縮できることが多いため、時短と美味しさの両立を求めるこだわり派に向いている調理法です。

基本から押さえる玄米の食べ方

基本から押さえる玄米の食べ方

押さえておきたい玄米の食べ方として以下が挙げられます。

工夫方法

  1. やさしく洗って汚れを落とす
  2. しっかり吸水させて下準備する
  3. 適切な水加減で炊飯する
  4. 炊き上がり後にほぐして蒸らす

やさしく洗って汚れを落とす

玄米を洗う際は、白米のように力強く「研ぐ」必要はありません。

ボウルに水と玄米を入れ、手でくるくると回しながら浮いてきたゴミやホコリを洗い流すイメージで、2〜3回水を替えるだけで十分です。

ただし、あえてお米同士をこすり合わせるように「拝み洗い」することで表面に細かな傷をつけ、水の吸収を良くするテクニックもあります。

最近では、研ぐ手間を省いた無洗米タイプや、選別済みの「玄米食用」として販売されているものも多く、これらを利用すると下準備が非常にスムーズになります。

しっかり吸水させて下準備する

洗米後は、たっぷりの水に浸してじっくりと吸水させます。

玄米は種皮に守られているため、芯まで水分が浸透するのに時間がかかります。最低でも一晩、時間に余裕があれば24時間ほど浸水させると、驚くほどふっくらとした炊き上がりになります。

夏場などは雑菌の繁殖を防ぐために冷蔵庫で保管するのが鉄則です。

また、浸水させる水に軟水のミネラルウォーターを使用すると、お米の細胞に水が入り込みやすくなり、より一層美味しく炊き上げることができます。

適切な水加減で炊飯する

玄米を炊く際の水量は、白米よりも多めにするのが基本です。

ロウカット玄米や分づき米、アルファ化加工された玄米などの場合は、白米と同程度の水加減で良いものもあるため、購入した商品の説明書を必ず確認してください。

自分好みの「硬め」「柔らかめ」に合わせて、わずかに水量を微調整することで、家庭ごとの理想的な炊き上がりを見つけることができます。

炊き上がり後にほぐして蒸らす

炊飯が終わったら、すぐに蓋を開けずに10分から20分ほど「蒸らし」の時間をとります

この工程で、お米全体の水分が均一になり、芯までふっくらと落ち着きます。蒸らしが終わったら、しゃもじを切るように垂直に入れ、お米を潰さないように底からさっくりと混ぜ合わせます。

余分な水分を飛ばして空気を含ませることで、一粒一粒にツヤが出て、口当たりの良い美味しい玄米ご飯が完成します。

管理人

白米も同様だよ

保存する場合は、早めに食べきるか小分けにして冷凍するのが美味しさを保つ秘訣です。

玄米に期待できる主な効果

玄米に期待できる主な効果

玄米に期待できる効果として、便通を整えやすくする働きや、食後の血糖値の上昇を緩やかにする作用、日々の体調管理をサポートする点が挙げられます

さらに、玄米にはこうした基本的な効果以外にも注目すべきメリットがあります。より詳しく解説していますので、ぜひこちらもあわせてご覧ください。

>>玄米の効果は?白米との違いや1年間食べ続けて感じたことも合わせて解説!

玄米の選び方に関するよくある質問

玄米が体に合わないと言われる理由は何ですか?

主な理由は「消化の悪さ」と「残留農薬への懸念」です。

玄米は硬い糠層に覆われているため、白米と同じ感覚で食べると胃腸に負担がかかり、腹痛やもたれを引き起こすことがあります。

これを防ぐには、浸水時間を十分に取って柔らかく炊くことや、一口30回以上よく噛むことが不可欠です。

また、農薬が残留しやすい胚芽部分を食べるため、不安を感じる場合は「無農薬」や「特別栽培米」などの厳選された銘柄を選ぶことで、こうしたリスクや不安を解消できます。

玄米を購入する際に注意すべき点は?

まず、そのまま食べるための「玄米食用」として選別・販売されているものを選びましょう。

精米用として売られている安価な玄米は、籾殻や石、虫食い粒が混ざっている場合があり、選別作業が必要になるためです。

また、玄米は酸化しやすいため鮮度が重要です。15度以下の冷暗所や冷蔵庫の野菜室で適切に保管されているものを選び、購入後も密閉容器に入れて同様の環境で保存しましょう。

粒の大きさが揃い、ツヤがあって割れや欠けがないものを選ぶのが、美味しい玄米を見分けるポイントです。

玄米を控えた方がよい人はいますか?

胃腸が弱い方、消化器系の疾患がある方、そして消化能力が未発達な乳幼児や高齢者は注意が必要です。

健康な大人であっても、体調不良時や胃腸が疲れている時は、無理に玄米を食べると逆効果になることがあります。

どうしても食べたい場合は、消化に良い「分づき米」から始めるか、じっくり炊き上げた「お粥」にするのが推奨されます。

また、初めて挑戦する方は、一食すべてを玄米にするのではなく、白米に1〜2割混ぜるなど、身体の反応を慎重に確かめながら徐々に慣らしていくのが賢明です。

玄米を毎日食べ続けるとどうなりますか?

豊富な食物繊維やビタミン、ミネラルの継続的な摂取により、便秘の解消や肌コンディションの向上、免疫力の強化などが期待できます。

血糖値が安定しやすくなるため、過度な食欲が抑えられて健康的な体重管理が可能になり、生活習慣病の予防にも繋がります。

ただし、玄米だけに頼るのではなく、野菜やタンパク質を含むバランスの良いおかずと一緒に摂ることが重要です。

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